そもそも現場代理人って何?
現場代理人、人によっては現場監督と言っている人がいますが、正確にはこの二つの意味はちがいます。簡単に言うならば
〇現場代理人
その工事の進み具合の管理、お金の管理、安全の管理、工事の仕方の管理などを行います。
〇現場監督
現場代理人の業務のうちお金の管理はしません。
工事を請け負った会社がすべての工事の事を管理する事は無理なので、会社を代表して工事を取り仕切るのが現場代理人のお仕事、その中で作業の管理に特化した人が現場監督というわけです。ちなみにゼネコン程大きい会社になると現場代理人の事を現場所長と呼んでいます。
言葉の感じから現場監督のほうがすごそうなのに意外ですよね。
3K(きつい・危険・汚い)本当?
本当です、おわり。では身も蓋もないので少し説明します。
“きつい”について
私の経験上、少人数の会社は一人に任される仕事量が多くなり自然に激務になっていました。でも、フォローできる従業員が多い会社はある程度の業務量は減っていました。
とは言え、とらえ方の問題ですが、激務でも自分の力で何でもやりたいと思えば少人数、数人とフォローし合いながらやっていきたいならばそれなりに大きい会社に勤めればいいのかなと思います。
そこら辺のくわしいことについては今後体験談として配信しようと思います。
“汚い”について
現場代理人は基本的に職人さんに指示を出す仕事なので、実務を行う職人さんほど汚れる仕事は行いません。
ただし、状況によってはお手伝いする必要があり(本当はだめですが)ますので、汚れる仕事を行うことがあります。ただそれも、業務内容によりレベルが違ってきます。
例えば塗装や防水工事などの時と金物工事の時では全く状況が変わってくるためです。
“危険”について
建設業界全般に渡り常にとなり合わせとなります。そのための安全担当がいるくらいです。
しかし、しっかりとルールを守れば危険を低くすることができます。
安全を守ることも現場代理人のお仕事なので、危険がないように頑張りましょう。
労働環境ってどうなの?
昨今の少子高齢化によって建設業界の高齢化が激しくなっています。業界のイメージも悪く、実際に週休1日や長期残業等、劣悪な環境の会社が多いため、離職者も多いのが現状です。
実際に仕事をしていると50~60代の人が大半を占めています。職人さんに至っては70~80歳でも元気に働いているくらいです。
また、どの会社でも毎年2~3人は退職する人に出くわしていました。
そこで、大手建設会社では完全週休二日制の導入や残業時間を減らすよう試行錯誤しています。
安全についても飛躍的によくなってきました。意識改革が進めばもっと良い労働環境となっていくと思います。
現場代理人のいい所は?
労働環境が改善されているとはいえ、まだまだブラック気質と言わざるを得ません。
それでも、多くの職人さんやお施主さんやお客様と一つの建物を作り上げていくのはほかの業種ではなかなか味わえないことだと思います。
工事は一大プロジェクトです。その中心に現場代理人がいて指揮を執り工事を完成させたときの達成感はいつになってもよいものです。
また、人が地球上に住み続けている限り建設業界が無くなることはありません。そして、現場代理人で培った経験は、建設業界にとどまらず様々な分野の仕事に役立つと思います。
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